映画館に行ったと思ったら現地だった(ほぼ日記)
一週間前の出来事である。
私は遂に、まるで現地と話題のウルティラで、うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダムに入国することを決めた。
私はこうと決めたら行動に起こすのがはやい。
良い事だと思う。母に似たんだろうか。
イオンシネマ港北ニュータウンのサイトを覗くと応援上映、通常上映の2形態でのスクリーンが確保されており、既にこの時点でイオンシネマ港北ニュータウンを推しかけた。神か?
えっこれ3ヶ月前の映画なんですが?すみませんありがとうございます……みんなのLOVEで続いてる………
加えて、『ウワサのスーパー銭湯も行きたいな🎶』、と思ったので、映画館に近い場所にあるという温泉施設も一日のプランに加えることにした。
最高の一日になる事は間違いない。私の価値観がそう叫んでいた。
メチャクチャ浮かれている。
一週間前でこの仕上がり様。まるで遠足前の小学生である。
NEVER…案件とは何の事なのだろうか?自分で自分が恐ろしくなる。
ひとりぼっちで未開の地へオタ活。
目的は何十回も見た映画鑑賞とスーパー銭湯。
成人済独り身女性、大丈夫なのか?
大丈夫!!!!!!!!!!!!!
最高に楽しいもん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
楽しさの絶対的保証マジLOVEキングダムがあるから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は幸せです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(ウルティラ音響バリの大声)
話が脱線した。
どちらの形態で見るか、という話を書いていたと思うので話に戻ろう。
どちらでいこうかな、と迷いに迷ったので、先人に助けを求めることにした。
その時の会話がこれだ。
同じ映画を何十回も見続けている人間が今更音について言及するのは些か理解し難い部分もあるかと思われるが、我々は本気である。
推しの、声は、デカければ、デカいほど、良い………………
バカの文章だな、と思ったそこの貴方はもうこのブログを閉じて欲しい。時間の無駄である。マジでごめん。
応援をかき消す音響設備…?現地を体感…?一体どうなっているんだ…?
その謎を解明すべく、ついに我(単身)(悲しみの舞)は横浜へ向かったのだった。
まずスーパー銭湯は最高だった。
2000円かからずして入館し、風呂と食事と漫画読み放題の権利を得た。
半日を施設でダラダラと過ごした後、私は来たる入国に向けて風呂に入り直し、化粧をした。
これから向かうのは実質現地と噂のウルティラ、しかも友人に協力して頂いて手に入れたゴールドクラス席だ。生半可な気持ちでの入国は許せなかった。
既にスーパー銭湯の外靴ロッカーの鍵を180番に設定して気合を入れていた私は、化粧にも気合を入れまくった。
今夜対峙するのは顔面の良すぎる歌うま男×18。
滝の涙に対抗し得るウォータープルーフのアイライナーを引き、打倒鳳瑛一レベルで下睫毛もバシバシに伸ばした。ピアスとネックレスを着け、いつもより高めのヒールを履き、カミュ様のセガールくんトート(気分でこれにした)を装備した。こうしてプリンセス装備第一段階が完成した。
イオンシネマのある施設に向かうと、地域の人々や学校帰りの学生がフードコートにいらっしゃった。
同業のオタクの気配はない。
寂しい、ここで既に『え、、、?プリキャを広げたオタク、缶バッチを交換しようとしているオタク、同業者、おらんが、、、?助けて、、、(陰キャなので)』という気持ちになる。
しかし私は現にカミュ様のセガールくんトートを下げている。それに恥じない人間であるべきだ。
背筋を伸ばしてフードコートを突っ切り、凛とした声でこう言った。
『カルビ丼ひとつ。』
これから参加するのは応援上映だ。推しにめいっぱいの歓声を送れるよう、精をつけなくてはならない。そのために黒崎蘭丸さんならこうするだろうという結論を出した故の行動だ。
ふざけ倒しているように見えるかもしれないが私は本気だ。実質現地に行くのだ。現地に行くなりの姿勢で迎えた方がよりリアリティがあるだろう。
睡眠、風呂、化粧、食事をここまで完璧にこなして迎えるマジLOVEキングダム入国は初めてだった。私は余程この機会を楽しみにしていたのたろう。こうして私は満を持して映画館のあるフロアへ向かったのだった。
ここまでが私のイオンシネマへの道程のノンフィクションである。
デカい。
まず私たちを出迎えてくれるのはこの看板。
ここイオンシネマ港北ニュータウンにおいてウルティラ、そしてゴールドクラスという上映方法はかなりの売りなのだろうという確信に胸が踊った。ゴールドクラスの会場アナウンスが流れ、溢れる期待に促されるままに発券する。
うれしい
まず私が驚いたのはウェルカムドリンクだ。ほんの数種類のメニュー以外、メニュー表のほとんどがこのゴールドクラスのオプションとして選ぶことができた。すごい!
私はつい先日公開された来栖翔くんのソロアルバムの新曲・Sweet Kissの試聴(メッッッチャ良かった)を頭の中で反芻しながら桃のジュースを頼んだ。思った以上に大きくて味も薄くない。美味しかった。
大きい。
ゴールドクラスのラウンジは、チケットをもぎってもらった後に専用の階段で上の階に上がった場所にあった。
まさにプリンセス待遇
既にゴールドクラスの女達がくつろいでいる。皆、歴戦の勇士のような面持ちだった(?)。武者震いが止まらない。
ラウンジにはふかふかのソファとテーブルがあり、落ち着いた空間でとても良かった。
取り敢えず気合を入れたくて、装備を…
装備を……
ちょっとやかましかったかもしれない。
全員揃えたシリーズを片っ端から集めてきたのだが、やはりバングルライトはガチャガチャ音が鳴ってしまうのがひとつ残念なところだと私は思う。うたの☆プリンスさまっ♪、はやく光るタオル(?)(!?)を売って欲しい。
装備の話はここら辺にしておいて、席について書き留めておきたい。
ゴールドクラスは入場口が一般席とは違い、ひとつ上の階になっているため、席自体も1階席の頭上にせり出したような形になっている。
まず驚くのは入場した私たちを出迎える、視界いっぱいに広がるスクリーンの大きさだ。
いや、正しく言うと、劇場の扉を開いて通路を通り、視界が開けた瞬間に目に飛び込んでくるスクリーンが、完全体ではないほどの巨大さなのである。
とにかくデカい。
恐る恐る足を進めても進めても、どこまでも視界にスクリーンが広がり続ける。こんなに巨大なスクリーンに最愛の推しが投影されるのだと思うと正気を保っていられなくなりそうだった。これほどの大きさの壁にあんな顔の良すぎる男達を投影してしまったら、きらめきで映画館が破裂してしまうんじゃないか。
おまけに、ゴールドクラスの席が位置している高さはだいたいスクリーンの縦幅の半分くらいだった。つまりプリンスと同じ目線の高さで見つめることが可能だということなのだ。成程、『目が合う』という噂はどうやら本当らしい。どうしよう。気が狂いそうだ。実質見つめあっているようなものではないか。
今回はゴールドクラスの一番後ろの列のド真ん中を取っていただいたが、そこそこの傾斜により前の席が気になることも無く、視界は良好で、シートもちょっとしたマッサージチェアのようだった。シートにはドリンクホルダーと、隣の客と共有して使う小さなサイドテーブルもあり、ポーチから溢れかえるリングライトを置くことも出来た。
もうこれ以上ない程に完璧な状態で映画に没入出来る、それがウルティラ/ゴールドクラスなのだと私は思い知ったのだった。
映画が始まった。
先人の1人はこう言った。
『キ○グ!アミューズ○ント!クリエイティブ!から違う』
と。
もう何十回も入国を繰り返しているファンにはお馴染みの、本編上映前のアレである。
そして私はその意味をようやく理解する事になる。
人数が増えた。
キ○グ!アミューズ○ント!クリエイティブ!と叫ぶ人達の、人数が、増えていた。
今までのソレが10人前後の声の塊だとするなら、ウルティラのソレは50人くらいの塊に聞こえるのだ。どういうことだ?今まで聞いていたのは何だったのだろうか。
音に奥行きがあり、声の一つ一つが粒になってクリアにこちらに届いている。今までと全く違う。ウルティラ、凄い!※本編前です
まだプリンスすら登場していないのにこれで音も良くて画面もデカけりゃ私どうなってしm
ウワーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????見慣れた光景が!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????デカい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!嶺二の足キュッの音が!!!!!!!ヘヴンズの足音の一つ一つが!!!!!!!メッッッチャ綺麗!!!!!!!メッッッチャ聞こえる!!!!!!!顔が!!!!!!!デカくて近い!!!!!!!音が!!!!!!!デカくて近い!!!!!!!汽車、元気じゃん!!!!!!!(????)ウッ音が腹に響く!!!!!!!アーーーー!!!顔がデカい良い走馬灯の如き18人のバストアップ画像ベルトコンベアが!!!!!!!!!!!!!!目線が!!!!!!!高さが!!!!!!!同じ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!目が!?!?????聖川真斗と目が会いましたが!???????今私を見て頷いた!?!?????(※静止画です)(※幻影を見る程の目の合いっぷりだった)アッ━━━━━━━━━━━━━━
ここまでが私の覚えている限りの冒頭の記憶である。
とにかくスクリーンが巨大なのと、視線がバンバンこっちに飛んでくるので、いつもは見上げていた彼等と同じ高さに目線が来るだけでこんなにも見え方が違うのかと驚いた。
そして東京ドームが映し出される。スポットライトで照らされる7人。沸き起こる歓s…
キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ
『エッ!?』と口に出してしまった。
歓声が360度から聞こえるのだ。それもメチャクチャにリアルに。
確かに私は劇場の二階席で、最後列で、ゆったりとしたフカフカな座席に座って、ドリンクを片手に映画館に居るのに、“そこ”では前にも横にも後ろにも同じアイドルを応援するファンが居て、各々が思い思いに叫ぶアイドルたちへの歓声がそこらじゅうから溢れていた。
それはまさに、私がよく知る現場そのものだった。
自分自身がたくさんの声の粒に囲まれている感覚。
これは、
これはまるで、
現地ではないか…
そこからはもうその圧倒的な臨場感にのまれっぱなしだった。
視覚的にはとにかくファンサが全部自分に来るような錯覚に陥る。なにせ目線が同じなのだ。目が合うのだから仕方がない。あそこに座っていた一人一人がそう思っていたに違いない。
今まで見上げていたプリンスがファンサをしていた“誰か”に、ようやく“私が”なれた、そんな感覚になった。
ウォータープルーフのアイライナーは涙で流れたし、バシバシに伸ばした下睫毛は大画面の鳳瑛一に適うはずもなかった。
マラカスを持った寿嶺二に指差しファンサを目線付きで頂いてしまった。隣のお姉さんと夢中で手を振った。
一ノ瀬トキヤはあんなに大画面でカメラが寄っても毛穴が無かった。
神宮寺レンの視線泥棒っぷりは相変わらずだし、顔もスタイルも神様に愛されていることがよく分かった。
噂の翔ちゃんおじさんも認識できた。マイボーイにも言えるが、この女性ファンが沢山居るコンサートによくぞいらっしゃって、声を上げてくれたものだ。感謝。女性でぎゅうぎゅうの総武線に揺られてここまで来てくれたのだろうか。翔さんはきっと喜んでいるだろう。帰路お気をつけて。
ここまで書いてまあまあ正気を疑うが(疑うんかい)ウルティラ入国はとにかくリアルなのだ。
私が、あの中に、居た。
次の曲が何か予想してざわめく観客の声も、喜びに満ち溢れたコールも、プリンスの声に応え、返そうとする一つ一つの声も、わたしを360度ぐるっと取り囲んで、とてつもなくリアルに耳に届いた。
目には見えないけれど、私と同じファンの姿を感じ取った。声の粒一つ一つから息遣いまで伝わってくるようで、会場の熱気とひとつになれたような気分になれた。
当初わたしは通常上映か応援上映かで迷っていたが、応援上映で間違いなかったらしい。
ここはよく知るあの現場で、私はその中に“居て”、大好きなプリンスに声を届けようとするあの歓声の中のひとりだった。そりゃあ声を上げずには居られない。
うたの☆プリンスさまっ♪、ウルティラ、満足すぎる。
スクリーンの向こうに映し出された彼等から、紛うことなき存在を、実態を認識できたあの感動から、私達は次の段階へと踏み入るチャンスを得ている。
今度は、今実現し得る最もリアルな感覚で、“私が”あの現場の1人になれる。
“スクリーンの向こう”という認識は捨て、最早あの会場の熱狂を形作る1人になれる、その中に“居ることが出来る”。それがウルティラ入国なのだ。
大満足の入国を終え、映画館を出る際、出口付近に『お客様からのご意見』というボードがあった。そこに貼られていた全てのアンケート用紙が、うたプリのファンによるものだった。
横に置いてあったアルバムには、マジLOVEキングダムをウルティラで見たファンからのアンケート用紙がずっしり纏められていた。アルバムは2冊もあった。
3ヶ月も前の映画を、こんなに立派なスクリーンでいまだに上映し続けているところはそうそうない。私達と彼等を繋ぎ続けて頂けるイオンシネマ港北ニュータウン様に頭が上がらない。早速私もアンケート用紙に感謝の言葉を綴り、ポストに投函し、港北を去ったのだった。
大満足すぎる映画体験であった。
なんとまたまた上映期間を延長してくれているらしい。(2019/9/18現在)有難い限りである。
勧めてくれた先人たち、チケットを取ってくれた友人、イオンシネマ港北ニュータウン、ありがとうございました!
そして現地の熱を求める未体験のプリンセスは是非是非、ゴールドクラスで。
楽しい一日だった。
ありがとう、ウルティラ!
あ、これNEVER…案件です