映画館に行ったと思ったら現地だった(ほぼ日記)
一週間前の出来事である。
私は遂に、まるで現地と話題のウルティラで、うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダムに入国することを決めた。
私はこうと決めたら行動に起こすのがはやい。
良い事だと思う。母に似たんだろうか。
イオンシネマ港北ニュータウンのサイトを覗くと応援上映、通常上映の2形態でのスクリーンが確保されており、既にこの時点でイオンシネマ港北ニュータウンを推しかけた。神か?
えっこれ3ヶ月前の映画なんですが?すみませんありがとうございます……みんなのLOVEで続いてる………
加えて、『ウワサのスーパー銭湯も行きたいな🎶』、と思ったので、映画館に近い場所にあるという温泉施設も一日のプランに加えることにした。
最高の一日になる事は間違いない。私の価値観がそう叫んでいた。
メチャクチャ浮かれている。
一週間前でこの仕上がり様。まるで遠足前の小学生である。
NEVER…案件とは何の事なのだろうか?自分で自分が恐ろしくなる。
ひとりぼっちで未開の地へオタ活。
目的は何十回も見た映画鑑賞とスーパー銭湯。
成人済独り身女性、大丈夫なのか?
大丈夫!!!!!!!!!!!!!
最高に楽しいもん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
楽しさの絶対的保証マジLOVEキングダムがあるから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は幸せです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(ウルティラ音響バリの大声)
話が脱線した。
どちらの形態で見るか、という話を書いていたと思うので話に戻ろう。
どちらでいこうかな、と迷いに迷ったので、先人に助けを求めることにした。
その時の会話がこれだ。
同じ映画を何十回も見続けている人間が今更音について言及するのは些か理解し難い部分もあるかと思われるが、我々は本気である。
推しの、声は、デカければ、デカいほど、良い………………
バカの文章だな、と思ったそこの貴方はもうこのブログを閉じて欲しい。時間の無駄である。マジでごめん。
応援をかき消す音響設備…?現地を体感…?一体どうなっているんだ…?
その謎を解明すべく、ついに我(単身)(悲しみの舞)は横浜へ向かったのだった。
まずスーパー銭湯は最高だった。
2000円かからずして入館し、風呂と食事と漫画読み放題の権利を得た。
半日を施設でダラダラと過ごした後、私は来たる入国に向けて風呂に入り直し、化粧をした。
これから向かうのは実質現地と噂のウルティラ、しかも友人に協力して頂いて手に入れたゴールドクラス席だ。生半可な気持ちでの入国は許せなかった。
既にスーパー銭湯の外靴ロッカーの鍵を180番に設定して気合を入れていた私は、化粧にも気合を入れまくった。
今夜対峙するのは顔面の良すぎる歌うま男×18。
滝の涙に対抗し得るウォータープルーフのアイライナーを引き、打倒鳳瑛一レベルで下睫毛もバシバシに伸ばした。ピアスとネックレスを着け、いつもより高めのヒールを履き、カミュ様のセガールくんトート(気分でこれにした)を装備した。こうしてプリンセス装備第一段階が完成した。
イオンシネマのある施設に向かうと、地域の人々や学校帰りの学生がフードコートにいらっしゃった。
同業のオタクの気配はない。
寂しい、ここで既に『え、、、?プリキャを広げたオタク、缶バッチを交換しようとしているオタク、同業者、おらんが、、、?助けて、、、(陰キャなので)』という気持ちになる。
しかし私は現にカミュ様のセガールくんトートを下げている。それに恥じない人間であるべきだ。
背筋を伸ばしてフードコートを突っ切り、凛とした声でこう言った。
『カルビ丼ひとつ。』
これから参加するのは応援上映だ。推しにめいっぱいの歓声を送れるよう、精をつけなくてはならない。そのために黒崎蘭丸さんならこうするだろうという結論を出した故の行動だ。
ふざけ倒しているように見えるかもしれないが私は本気だ。実質現地に行くのだ。現地に行くなりの姿勢で迎えた方がよりリアリティがあるだろう。
睡眠、風呂、化粧、食事をここまで完璧にこなして迎えるマジLOVEキングダム入国は初めてだった。私は余程この機会を楽しみにしていたのたろう。こうして私は満を持して映画館のあるフロアへ向かったのだった。
ここまでが私のイオンシネマへの道程のノンフィクションである。
デカい。
まず私たちを出迎えてくれるのはこの看板。
ここイオンシネマ港北ニュータウンにおいてウルティラ、そしてゴールドクラスという上映方法はかなりの売りなのだろうという確信に胸が踊った。ゴールドクラスの会場アナウンスが流れ、溢れる期待に促されるままに発券する。
うれしい
まず私が驚いたのはウェルカムドリンクだ。ほんの数種類のメニュー以外、メニュー表のほとんどがこのゴールドクラスのオプションとして選ぶことができた。すごい!
私はつい先日公開された来栖翔くんのソロアルバムの新曲・Sweet Kissの試聴(メッッッチャ良かった)を頭の中で反芻しながら桃のジュースを頼んだ。思った以上に大きくて味も薄くない。美味しかった。
大きい。
ゴールドクラスのラウンジは、チケットをもぎってもらった後に専用の階段で上の階に上がった場所にあった。
まさにプリンセス待遇
既にゴールドクラスの女達がくつろいでいる。皆、歴戦の勇士のような面持ちだった(?)。武者震いが止まらない。
ラウンジにはふかふかのソファとテーブルがあり、落ち着いた空間でとても良かった。
取り敢えず気合を入れたくて、装備を…
装備を……
ちょっとやかましかったかもしれない。
全員揃えたシリーズを片っ端から集めてきたのだが、やはりバングルライトはガチャガチャ音が鳴ってしまうのがひとつ残念なところだと私は思う。うたの☆プリンスさまっ♪、はやく光るタオル(?)(!?)を売って欲しい。
装備の話はここら辺にしておいて、席について書き留めておきたい。
ゴールドクラスは入場口が一般席とは違い、ひとつ上の階になっているため、席自体も1階席の頭上にせり出したような形になっている。
まず驚くのは入場した私たちを出迎える、視界いっぱいに広がるスクリーンの大きさだ。
いや、正しく言うと、劇場の扉を開いて通路を通り、視界が開けた瞬間に目に飛び込んでくるスクリーンが、完全体ではないほどの巨大さなのである。
とにかくデカい。
恐る恐る足を進めても進めても、どこまでも視界にスクリーンが広がり続ける。こんなに巨大なスクリーンに最愛の推しが投影されるのだと思うと正気を保っていられなくなりそうだった。これほどの大きさの壁にあんな顔の良すぎる男達を投影してしまったら、きらめきで映画館が破裂してしまうんじゃないか。
おまけに、ゴールドクラスの席が位置している高さはだいたいスクリーンの縦幅の半分くらいだった。つまりプリンスと同じ目線の高さで見つめることが可能だということなのだ。成程、『目が合う』という噂はどうやら本当らしい。どうしよう。気が狂いそうだ。実質見つめあっているようなものではないか。
今回はゴールドクラスの一番後ろの列のド真ん中を取っていただいたが、そこそこの傾斜により前の席が気になることも無く、視界は良好で、シートもちょっとしたマッサージチェアのようだった。シートにはドリンクホルダーと、隣の客と共有して使う小さなサイドテーブルもあり、ポーチから溢れかえるリングライトを置くことも出来た。
もうこれ以上ない程に完璧な状態で映画に没入出来る、それがウルティラ/ゴールドクラスなのだと私は思い知ったのだった。
映画が始まった。
先人の1人はこう言った。
『キ○グ!アミューズ○ント!クリエイティブ!から違う』
と。
もう何十回も入国を繰り返しているファンにはお馴染みの、本編上映前のアレである。
そして私はその意味をようやく理解する事になる。
人数が増えた。
キ○グ!アミューズ○ント!クリエイティブ!と叫ぶ人達の、人数が、増えていた。
今までのソレが10人前後の声の塊だとするなら、ウルティラのソレは50人くらいの塊に聞こえるのだ。どういうことだ?今まで聞いていたのは何だったのだろうか。
音に奥行きがあり、声の一つ一つが粒になってクリアにこちらに届いている。今までと全く違う。ウルティラ、凄い!※本編前です
まだプリンスすら登場していないのにこれで音も良くて画面もデカけりゃ私どうなってしm
ウワーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????見慣れた光景が!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????!?!?????デカい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!嶺二の足キュッの音が!!!!!!!ヘヴンズの足音の一つ一つが!!!!!!!メッッッチャ綺麗!!!!!!!メッッッチャ聞こえる!!!!!!!顔が!!!!!!!デカくて近い!!!!!!!音が!!!!!!!デカくて近い!!!!!!!汽車、元気じゃん!!!!!!!(????)ウッ音が腹に響く!!!!!!!アーーーー!!!顔がデカい良い走馬灯の如き18人のバストアップ画像ベルトコンベアが!!!!!!!!!!!!!!目線が!!!!!!!高さが!!!!!!!同じ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!目が!?!?????聖川真斗と目が会いましたが!???????今私を見て頷いた!?!?????(※静止画です)(※幻影を見る程の目の合いっぷりだった)アッ━━━━━━━━━━━━━━
ここまでが私の覚えている限りの冒頭の記憶である。
とにかくスクリーンが巨大なのと、視線がバンバンこっちに飛んでくるので、いつもは見上げていた彼等と同じ高さに目線が来るだけでこんなにも見え方が違うのかと驚いた。
そして東京ドームが映し出される。スポットライトで照らされる7人。沸き起こる歓s…
キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ
『エッ!?』と口に出してしまった。
歓声が360度から聞こえるのだ。それもメチャクチャにリアルに。
確かに私は劇場の二階席で、最後列で、ゆったりとしたフカフカな座席に座って、ドリンクを片手に映画館に居るのに、“そこ”では前にも横にも後ろにも同じアイドルを応援するファンが居て、各々が思い思いに叫ぶアイドルたちへの歓声がそこらじゅうから溢れていた。
それはまさに、私がよく知る現場そのものだった。
自分自身がたくさんの声の粒に囲まれている感覚。
これは、
これはまるで、
現地ではないか…
そこからはもうその圧倒的な臨場感にのまれっぱなしだった。
視覚的にはとにかくファンサが全部自分に来るような錯覚に陥る。なにせ目線が同じなのだ。目が合うのだから仕方がない。あそこに座っていた一人一人がそう思っていたに違いない。
今まで見上げていたプリンスがファンサをしていた“誰か”に、ようやく“私が”なれた、そんな感覚になった。
ウォータープルーフのアイライナーは涙で流れたし、バシバシに伸ばした下睫毛は大画面の鳳瑛一に適うはずもなかった。
マラカスを持った寿嶺二に指差しファンサを目線付きで頂いてしまった。隣のお姉さんと夢中で手を振った。
一ノ瀬トキヤはあんなに大画面でカメラが寄っても毛穴が無かった。
神宮寺レンの視線泥棒っぷりは相変わらずだし、顔もスタイルも神様に愛されていることがよく分かった。
噂の翔ちゃんおじさんも認識できた。マイボーイにも言えるが、この女性ファンが沢山居るコンサートによくぞいらっしゃって、声を上げてくれたものだ。感謝。女性でぎゅうぎゅうの総武線に揺られてここまで来てくれたのだろうか。翔さんはきっと喜んでいるだろう。帰路お気をつけて。
ここまで書いてまあまあ正気を疑うが(疑うんかい)ウルティラ入国はとにかくリアルなのだ。
私が、あの中に、居た。
次の曲が何か予想してざわめく観客の声も、喜びに満ち溢れたコールも、プリンスの声に応え、返そうとする一つ一つの声も、わたしを360度ぐるっと取り囲んで、とてつもなくリアルに耳に届いた。
目には見えないけれど、私と同じファンの姿を感じ取った。声の粒一つ一つから息遣いまで伝わってくるようで、会場の熱気とひとつになれたような気分になれた。
当初わたしは通常上映か応援上映かで迷っていたが、応援上映で間違いなかったらしい。
ここはよく知るあの現場で、私はその中に“居て”、大好きなプリンスに声を届けようとするあの歓声の中のひとりだった。そりゃあ声を上げずには居られない。
うたの☆プリンスさまっ♪、ウルティラ、満足すぎる。
スクリーンの向こうに映し出された彼等から、紛うことなき存在を、実態を認識できたあの感動から、私達は次の段階へと踏み入るチャンスを得ている。
今度は、今実現し得る最もリアルな感覚で、“私が”あの現場の1人になれる。
“スクリーンの向こう”という認識は捨て、最早あの会場の熱狂を形作る1人になれる、その中に“居ることが出来る”。それがウルティラ入国なのだ。
大満足の入国を終え、映画館を出る際、出口付近に『お客様からのご意見』というボードがあった。そこに貼られていた全てのアンケート用紙が、うたプリのファンによるものだった。
横に置いてあったアルバムには、マジLOVEキングダムをウルティラで見たファンからのアンケート用紙がずっしり纏められていた。アルバムは2冊もあった。
3ヶ月も前の映画を、こんなに立派なスクリーンでいまだに上映し続けているところはそうそうない。私達と彼等を繋ぎ続けて頂けるイオンシネマ港北ニュータウン様に頭が上がらない。早速私もアンケート用紙に感謝の言葉を綴り、ポストに投函し、港北を去ったのだった。
大満足すぎる映画体験であった。
なんとまたまた上映期間を延長してくれているらしい。(2019/9/18現在)有難い限りである。
勧めてくれた先人たち、チケットを取ってくれた友人、イオンシネマ港北ニュータウン、ありがとうございました!
そして現地の熱を求める未体験のプリンセスは是非是非、ゴールドクラスで。
楽しい一日だった。
ありがとう、ウルティラ!
あ、これNEVER…案件です
私とマジLOVEキングダム
前置きなんですけど、うたプリというコンテンツにクソデカ感情を抱きすぎてる拗らせたフアンの乱文だと思ってください まとまりないです…
ありのままの思いを書いてるのできっと共感できない事の方が多い気がする。
このページを見たあなたの大切な時間をちょっぴり無駄にしてもいいなら長々お付き合い下さい。
ネガもポジもあるけど最終的にはポジになる…と思う…
私はうたの☆プリンスさまっ♪が本当に本当に大好きです。
人生だし生きがいだし、うたプリと出会ってからの自分の人生にこのコンテンツが深く深く食い込みすぎていて、もう思い入れが物凄く強いんですね。
うたプリに登場するアイドルは『生きていて』、『存在している』と本気で信じながら、ずっと彼等プリンスを応援してきました。
そしてここでなんですが、タイトルの【マジLOVEキングダム】は、『うたプリ劇場版やります!』と発表された2017年から、今公開中のこの2年間を指します。
この文章は今の私の思いを整理したくて、綴っておきたくて打ち込んでいるものです。
これは、私がマジLOVEキングダムという一大プロジェクトで何を感じて、どう変わったのかを綴るページです。
劇場版をやるよ〜!って発表されたのは2017年5月のプリライ(※声優さんによるうたプリのライブ)でした。
でも私は正直そこまでアニメ展開に期待をしてなかったんですね。(すみません)
だからマジLOVEシリーズの続編が作られる、それが全国の映画館で上映される、というのもあまり刺さらなかったんです。(すみません…汗)
というのも、私は所謂原作厨です。
うたプリは元々乙女ゲームでして、アイドル一人一人に物語(=ルート)が用意されています。
つまり、【誰が・どのグループが主人公であり主軸だ】という明確な決まりがないんですね。
ゲームをプレイする『私(=七海春歌)』が主人公となり、選択したアイドルが主軸のストーリーが展開されます。
アイドルたち一人一人の物語を進めて行きながら、彼等の生い立ちや性格を、人間としての根っこの部分を深く知っていける媒体がこの原作ゲームなんです。
マジLOVEシリーズでは、ST☆RISHというグループを主に主軸に置きながら、原作要素を少しずつ抽出しまとめています。
アニメはアニメでおもしろいですよ。
『はじめてのうたプリ🌷よくばりハッピーセット💖💖』※若干のポロリもあるよ!
って感じで…
まあ楽しいっちゃ楽しい。
動いてる推しかっこいいし!メッチャ飛ぶし!回るし!爆発するし!
でもまぁぶっちゃけて言うとアニメとゲームでは情報量が段違いなんですね。
ひとりひとりのエピソードとか、仲間とのやりとりとか、個人的にはもっと知って欲しいプリンスの一面がたくさんあって、その多くはやっぱり原作に眠ってる。
まぁあたりまえか🤔
だから私はかなりアニメ側と原作側を楽しむ時、それぞれにおける心持ちが違ったんです。
それぞれの媒体に臨む姿勢を変えていた、といいますか…
アニメはアニメで動いている推しを見ること、そして原作をどうまとめて匂わせてくるのかを楽しみに。
ゲームではプリンス一人一人にしっかりと向き合い、それぞれの歌に込めた思いを知ることを楽しみに。
というように、自分のスタンスを入れ替え切り替えながら各媒体に臨んでいました。
器用だなぁ…笑
それでも私は、アニメはあくまで各アイドルのルートを束ねた結果のif世界線で、その根っこにあるのが原作ゲームの世界だという思いが強かったんです。
本当にめんどくさいオタクですね。
だから劇場版が制作されるという発表を西武ドームで直に聞いた時も、
『へえ〜そっかぁ😗まぁ頑張って😄👋ちな前売りって18種ランダム?』
というような感じであまり気に留めていませんでした。期待も不安もない、無、みたいな…
それよりも
いやアニメ置いといてドルチェビータどこいったん????
みたいな…(すみません…)
そして時は流れ、去年の12月から劇場版におけるスペシャルユニットプロジェクトのCDマラソンが隔週発売で始まりました。
プリンセスの十八番ですよ。CDマラソン。
劇場版公開後ではなく、公開前。それも半年も前に敢えて発売するということは、長期間での劇場版の宣伝も兼ねていると歴戦のオタクは直感で感じ取りました。
だから「劇場版の成功はこのCDにかかっている部分が大きいのではないか」、と本気で思っていました。
まぁその結果なんですが、売れてなかったんです。尽く売れませんでした。
普段のうたプリの売上枚数と比較して、かなり数字を落としていたんです。
いつもの初動を半分近く下回る初動枚数。
正直ショックでした。
それ程期待をしていないとはいえ(おい)、華々しい劇場版という機会でこんなにコケちゃっていいのかな、大丈夫なのかな、と不安が募りました。
「今はCDをわざわざ買う時代じゃない」、「うたプリはもう絶頂期を過ぎている」、「映画公開前だから」。
何故売れないのか理由を沢山考えました。
どうしたら買ってくれるのか考えました。
こんな1人のちっぽけなオタクが考えたってどうにもならないことなんて分かっているのに、それでもいつも悶々としていました。
そして加えると、私には夢があったんです。
それは推しを東京ドームに連れて行くことでした。
まあ昔某アイドルを応援していたこともあり、東京ドームという場所は憧れでひとつの到達点で、目標でもありました。
うたプリが一番流行った時期、アニメの1期から2期頃でしょうか。
ここ数年のうたプリはあの時期より勢いがあるとは正直言えません。他ジャンルに流れていくオタクを指をくわえて眺めていることしかできない時期もありました。
仕方ない!!
今は日本中に魅力的なアイドルがたっくさんいて、その輝きに魅せられてうたプリオタクを卒業してしまうのもわか…わか…わかっ……てしまう!!!!
本当に男性アイドル増えた!!みんな素敵だしかっこいいしキラキラしてるなと思う。
仕方ない!!!!仕方ないけど、
やっぱり寂しかった…!!
うたプリオタク増えてくれないかなぁ。戻ってきてくれないかなぁ。憧れの東京ドーム、行きたいなあ…。どうです?うたプリ…幸せになりませんか…?
完全に宗教勧誘の人みたいな思想になっていた時期もありました。
しかしここでうたプリが、劇場版という機会に大きな花火を打ち上げることが出来たら、もしかしたら。
私個人がそれ程期待していない(ゴメン!)とはいえ、劇場版は大きなチャンスだ。
全国の劇場で手軽に劇場版クオリティの推しを見てもらえる。
ファンが増えるかもしれない。
戻ってきてくれるかもしれない。
もしかたら、もしかたら!
あの夢の舞台に手が届くかもしれない!
名誉ある地にうたプリのオタクとして参戦することが現実になるかもしれないと、このCDプロジェクトが始まる前から、私は本気で信じていました。
アイドル戦国時代の今、ここしか勝負はない、とすら思っていたくらいです。
そんな勝負の劇場版に、あの結果でした。
世間からの注目度の低さに純粋にびっくりしました。オリコンウィークリーの数字に目を疑いました。
え?うたプリ、せっかくの劇場版だよ!?え?ど、どうして、、???初動、ふだんの、はんぶん、、、???うそ、、、????
結果が、数字が、今後のコンテンツ展開にどれだけ重要になるかをなんとなく理解していただけに、よりショックでした。
多分麻痺していたんです。
うたプリという大きめのジャンルに身を置いていて、“売れること”のハードルが上がりすぎていたのかもしれません。
贅沢な麻痺だなぁ。
そして私は前述の通りプリンスたちのゲームから得られるパーソナル設定をかなり大事に思っていたんですね。
だから、正直今回のスペシャルユニットプロジェクトで、レイジングエンタテインメントのアイドル7人のパーソナルカラーと得意楽器設定がなんとなくぼやかされたままプロジェクトが進行していく現状にも納得がいっていませんでした。
そもそものこのプロジェクト自体にも疑問があったんですよ、わたし。
もうほんっと自分がめんどくさくて嫌になる〜〜〜〜〜〜!
得意楽器設定の曖昧さなんかは特に疑問でした。
私はプリンスひとりひとりのアイデンティティを構成するにあたって、うたプリというコンテンツにおける得意楽器設定という部分は、個々人の音楽セオリーにも関わってくる非常に重要な、神聖不可侵な部分だと思っています。
ソロ曲の前奏を聴いただけで、インストバージョンを聴いただけで、誰の歌かすぐに分かるような、プリンスの“アーティストとして”の一面が顔を覗かせる瞬間がたまらなく好きでした。
「音楽コンテンツだからこそ出来るアイデンティティの付与だ!」と、誇りにすら思っていました。
だからこそ、そこがぼやかされたまま、時には既存のST☆RISHの一人一人とまったく同じ楽器を弾く、とも取れるような措置のままHE★VENSのひとりひとりが進行していくこのプロジェクトに、この状況に、疑問を感じずにはいられませんでした。
ST☆RISHのライバルグループとはいえ、HE★VENSだってうたプリという世界に生まれた存在で、魂で、それぞれ胸に抱く愛と夢を歌う唯一無二の個人であるべきはずです。
そんなモヤモヤを抱えながら、スペシャルユニットプロジェクトは進行していきました。
モヤモヤしたままCDを手に取り、うたプリのCDを手にしている人なんて全く見当たらないようなアニメイトのレジ列に並びました。
家に帰ってきて、曲を聴いて、「あれ?やっぱり得意楽器設定は…?😭」と更に疑問を深めたまま、オリコンウィークリーの結果を見て世間からの注目度の低さに絶望しました。
正直メッチャ苦しかった。
HE★VENS個々人のパーソナリティを有耶無耶にしたままどんどん進行する現状にも、オリコンを覗く度に現れる心配な数字にも、目を背けたくて逃げたくてたまらなかった。
考えすぎだよ!と言われるかもしれません。
しかし、ここがうたプリというコンテンツにおける勝負の機会だったんです。
コンテンツ運営は慈善活動ではありません。
オタクがお金を落として、しっかり支えてあげて、そうしてアイドル達がこれから歩む花道を作る手助けをしてあげなきゃならないのです。
私が大好きなアイドルに出会えたのも、こうして今のうたプリを愛していられるのも、昔からずっと支えてきてくれたファンの存在があったからこそ。
だからこそ、
『沢山の人に触れてもらえる機会である劇場版の、うたプリの未来がかかったこの劇場版の前段階で、こんなにコケちゃうのって、正直ヤバいんじゃない!?!???😨😨😨😨😨』
と焦燥感と絶望感にかられていました。
勝手に。本当に勝手に……………
大きな夢に手が届かないどころか、劇場版という大勝負の前に、ジャンルの衰退とも取れるような潮流をなんとなく感じた私はショックを受けていました。
私はやっぱり神経質で、我儘だったんでしょう。
『自分の好きなコンテンツ』が、『劇場版という特別な機会』に、『かつて絶頂期と呼ばれていた時代を彷彿とさせる盛り上がり』を見せ、『満を持して公開日を迎え』て、『セカンドブームが到来』し、『念願の東京ドームに手が届く』。
そんな未来を本気で期待していました。
いやめ〜〜〜〜〜〜っちゃワガママ!!!!!!!書いててびっくりする!!!
でも本気だったんです。
うたプリが繁栄して欲しいといつも願っていたから。(←村の長か?)
『永遠にうたプリは絶頂期なの!!!!😡😡😡😡😡』と盲信する信者ではありましたが、そうではなく、世間的に見た盛り上がりみたいなものを私は望んでたのかな…
強欲〜〜〜〜〜!!
でも思った以上に盛り上がっていなかった。
それどころか売上が落ち続けていた。
そんな公開前シーズンでした。
現在の華々しさとは想像がつかないくらい、私は落ち込んでいた。
いや〜〜〜〜〜〜!きつかったなあ!
今になってやっぱり考えすぎだったのかなと思ったりもするけど…( ;ᯅ; )
夢の舞台に手が届くかもしれなかったのに、その夢が潰えてしまうかもしれない、そんな陰鬱とした感情を抱えたまま、なんとなく劇場版公開日まで時は過ぎてしまいました。
公開日。
なんとも言えない気持ちで映画館に向かいました。
午前中の回、都心から少し離れた劇場で、人の入りはまばら。
たしか半分埋まってなかったと思う。
『あぁ、こんなもんか。そっかぁ。』
とすら思ってしまった自分にびっくりした。
入場特典のポストカードも、綺麗に保存するためのファイルにも入れずそのままカバンにぶちこんじゃってた。
ポップコーン買ってきた方が良かったかなぁなんて思いながら、映画が始まりました。
わたし初回の感想あまり思い出せないんですよ。
当時あまり聴き込んでいなかった「アンコール」の歌詞がやけに刺さったくらいしか覚えていない。
終わった後、まばらに座る人たちから拍手が起きました。鼻をすする音も。
それを聞いた時に、『あっこの映画、“良かった”んだ。』と。
それくらいあっさりした気持ちでした。
感情を処理しきれなかったのかもしれません。
見た後は映画の感想というかレポに近いような覚え書きをスマホのメモ帳にまとめてたりなんかしていました。
ひどく冷静でした。
自分の感情を確かめたくて、また夜の回に足を運びました。
そしたらわけもわからず号泣してしまった。2回目で。やっと。
私は本当に捻くれ者なので、その当時のツイッターには
『明日(舞台挨拶)ファンプレの某シーンでパシフィコ横浜の三階席から誰か飛び降りてきてくれないかな』
などと、いかにも
「え、そんなに心揺さぶられてませんよ😅💦」
的な態度でどうでもいいことをダラダラ呟いていました。
ばかだなあ。
でも実際は感情を揺さぶられまくりでした。
スクリーンの向こうで歌い踊る彼等ひとりひとりは、わたしがどうしても、見たくて、見たくて、仕方がなくて、それでも見れなかった姿でした。
音也が初めてライブを見た会場で挑んだ単独ライブでの凛々しい姿。
将来への迷いを払拭した真斗が臨んだ公開オーディションの決意の姿。
過去を受け入れ、支えてくれた人への感謝を歌い上げた那月の成長した姿。
それまでのイメージを覆す、挑戦的で大胆な新曲を披露したトキヤの完璧なパフォーマンス。
舞台の主演を担ったこともあるレンの堂々とした華のある佇まい。
諦めない心で夢を掴んだ翔が立ち向かったデビューステージの姿。
溢れんばかりのハピネスを振りまくセシルの音楽番組での姿。
アイドルという道で生きることを諦めないと誓った嶺二の歌謡祭でのステージ。
自分なりのアイドル像に悩み、それでも“アイドルであること”に妥協しなかった蘭丸のパフォーマンス。
様々な感情を学びながら成長していく藍の舞台上での豊かな表情。
愛に生きることをひとりの男として誓ったカミュの凛とした姿。
これら全部全部、見たくて仕方がなくて、今までどうにかこうにか、頭の中で想像していた彼らのパフォーマンスです。
それらの息吹を感じるような姿がスクリーンの向こうに突然現れた。
こんなの嬉しいに決まってる。
ごめんマジLOVEキングダム。
期待してなかったとか言ってごめん。
わたしやっと大好きなアイドルのライブ来れたじゃん。ありがとう。
見る度にどんどん想いが強くなっていってる気がする。
スクリーンの向こうの“彼等”が、私の知っているプロセス(=原作ゲームのシナリオ)を経た彼等なのかはわからない。
でもそこにはたしかに、ずっと見たかった、それでも見ることの叶わなかった、愛していた“彼等”がいた。
スポットライトの下でペンライトの海に囲まれて歌い踊る彼等は、今までを歩んできた時の流れと厚みを感じる姿で、たしかにそこに“存在して”いた。
信じてやまなかったプリンスといういのちが息衝いていた。
それは間違いなく、大好きなアイドルの、大好きな姿だったんです。
ファンプレの冒頭、あの謎のメチャ高円柱(あれなんて言うんですか…?えんとつ?)に乗って、会場を見渡すような7人を後ろから映す構図に涙が溢れました。
この子達こんなに大きな会場で歌ってるんだ。こんなに沢山の光を受けてるんだ。
私もその1人だったんだ。
それを理解した途端にボタボタ涙が落ちました。
私はこんなにかっこよくて誇らしい最高のアイドルを応援していたんだという実感が溢れる度に涙が止まらなくなりました。
ウルトラブラスト、本当に最高でした。
何が最高かって、今まで無償の愛を振りまくような優しさと、キラキラして爽やかで明るい楽曲たちを歌ってきた彼らが、今ここで、燃えるような夢を熱く歌う姿がめちゃくちゃかっこよかった。
メタ的な視点かもしれないんですけど、やはりST☆RISHのマジLOVE1000%って伝説じゃないですか。
それまで目立たなかった男性アイドルコンテンツという世界を切り開いたのは彼等で、あの曲が大きいと私は信じています。
彼らがあの時灯した光は、沢山の人を魅了して、今こんなに熱く大きくなっているけれど、それでもまだ熱く燃えていたい、消えない夢を灯し続けたいと誓う歌が、ウルトラブラストなんですよ。
めちゃくちゃかっこいい。
この劇場版という機会で、こんな力強さを打ち出してくるなんて!
なんて挑戦的で、なんて頼もしくて、なんてかっこいいんだろう。
『星の名を背負うならば煌めき歌え』、一番好きな歌詞です。
FLY TO THE FUTUREの、4人の凛々しい姿に泣きました。
あの4人が、あの、あの4人が!!😳😳😳😳
背中を預け合って未来への展望を高らかに歌い上げる姿が何よりも尊かった。
カルナイはここ数年で足し算から掛け算のグループになれたなぁと私は思っています。
期間限定ユニットから始まり、最初は個々人の能力をただ足し合わせただけのグループに見えたけれど、今は違う。
『この4人でなら、4人の力を掛け合わせたなら、もっと色んな可能性と見せ方があるんじゃないの?』と彼等自身が気付いたことが、それがQUARTET NIGHTの大きな成長なのかなぁと私は思います。
それぞれがそれぞれに抱える色んなしがらみがあって、胸に秘めた思いがあって、彼等は舞台に立っています。
アイドルを諦めそうになっても、それでも“アイドルであること”に執着し続けた嶺二。
家族のため、音楽への信念のため、アイドルを選択した蘭丸。
生まれた時からアイドルという道を決められていた藍。
忠誠を誓い、その結果としてアイドルに生きることになったカミュ。
そんなバラバラの彼等が、歌という絆で繋がり、“QUARTET NIGHT”という旅路に未来を見出している。
凄い。凄いよ。
センターステージで360度ファンに囲まれた彼等の、凛と立つ姿が本当に本当に誇らしくて仕方がなかった。
劇場版では、いつものカルナイの十八番である殺戮ソング(言い方)ではなく、ファンの方を向いた、感謝と愛と夢を歌う楽曲を選んでくれたことも、ファンとして胸がいっぱいになりますよね。
こんな歌を歌うようになるなんて信じられなかった。
『ありがとう、そしてこれからも。』
アイドルから贈られてこんなに嬉しい言葉を私は知りません。
こちらこそ。ありがとう…そしてこれからも…
ラスサビで開場中のペンライトが一気に白くなるところ、あまりにも神々しくて大好きです。
そしてHE★VENS。
私正直HE★VENSの公式の扱い方にモヤモヤしていた部分が大きくて、きちんと彼等自身を見ることが出来ていなかったかもしれない、と少し反省しました。
瑛一を絶対的にセンターに据えたまとまりのあるステージング、とてもよかった。
純粋に素晴らしいパフォーマンスだな、と思えました。
ファン想いなスタンスもあたたかくて素敵だなぁと思う。
色が被っているのが、楽器が被っているのが、原作にいつまでたっても登場できないのが、なんとなくモヤモヤして、なんとなくとっつきにくくて、そんな頑固オタクに
『いやHE★VENSメチャいいやん……』
と言わせてしまうステージでした。
見る度に好きになる。
そして公開日から十日後の6/24にうたプリは9周年を迎えまして、
やっと!やっと!
ドルチェビータくんが!!!
Switchにスイッチして帰ってくる!!!!!!!
という発表がありました。(長かったなあ)
そして登場アイドルの一覧ページを見た時、見つけてしまいました。
HE★VENSメンバーが攻略対象っぽい立ち位置に変更されてるんです。
…
……
………
…………
やっっっっっとだ・・・・・・・・・・・・・・・
いや長かった。本当に長かったんです。
ずっと待ってました。
ようやく、HE★VENSメンバーのことがきちんと知れる機会が与えられるんです。
私はもう生粋の頑固オタクなので、どれほどグループパフォーマンスが素晴らしくても、やはりどうしてアイドルになったのか、何故“歌”で愛を紡ぐのか、アイドルとして何を目指しているのか、歌に込める思いとそのバックグラウンドストーリーはどんなものか、という、『うたプリとしてのプロセス』を経た彼等を推したい気持ちが強いんですね。
その機会がようやく与えられる。
この劇場版公開直後のタイミングで発表してくれたことが、私の劇場版に対するポジティブな気持ちを後押ししてくれた気がします。
HE★VENS、というか、瑛一、綺羅、ナギ、瑛二、ヴァン、大和、シオンの7人と、ようやく、ようやくしっかり向き合える。
うたプリという世界に生まれたいのちとして、これから彼等を愛していける未来はどんなだろう。
どんな思いで彼等は舞台に立っているんだろう。
はやく知りたい。
はやく会いたい。
本当に楽しみです。
これからよろしくね。
得意楽器設定もよろしくね😭
マジLOVEキングダム(曲)、私はいつもいつもあの曲で泣いてしまいます。
公開当初は自分への嫌悪感が大きかった気がする。
彼等はこんなふうに歌いかけます。
『僕は大事に君を愛せてるかい?』
こんなSNSの海の片隅で、ごちゃごちゃと悶々としている頑固オタクに、そんなに透明でキラキラしていて、素直で優しい言葉をかけられる資格なんてないんじゃないか、なんて本気で思ってしまいました。
ごめんね、という気持ちで何故か涙が溢れていました。
でもだんだんとこの曲を、真っ直ぐ受け止められるようになってきた気がします。
公開前までにモヤモヤと考え込んでいた自分を浄化してくれるような曲。
ここまで応援してきた大事な大事なプリンスたちが横一列に並ぶところは、いつも胸がいっぱいになります。
まだまだ無限の未来があって、可能性がある彼等の歩む花道を作ってあげたい。その手伝いが出来たらいいな。
そんな気持ち。
『そしてこれから始まる夢』、まだまだ一緒に見ててもいいですかァ〜〜〜〜〜〜!???!!!!😭😭😭😭😭😭😭😭😭
ってな感じで、前向きな感情で聴けるようになれました。
本当にいつもいつも背中を押してくれるのは彼らの歌です。ありがとう。
まとまりがないのでどう締めたらいいのかわからなくなってきました。
とにかく、マジLOVEキングダムというこの一連のプロジェクト期間は、うたプリについて沢山考えていた時間だったなぁと思います。
私はうたプリのどこが好きで、どんな未来が楽しみで、どんな風に支えていけばいいのかなと、しょっちゅう考えていた気がします。
公開日の翌日は、幸運にも舞台挨拶に当選し、パシフィコ横浜まで足を伸ばしました。
帰り道は、なんとなく歩きたくなって、一駅分歩いて家に帰りました。
正直公開前までかなり自分で自分を追い詰めていたので、うたプリに憔悴して、少し身を引こうとすら考えていた時期すらありました。
だからその日私は久しぶりに、うたプリの曲を聴きながら歩きました。
そういう気分だったんですね。
そして気付けたのが、やっぱり私はうたプリが好きだったということです。
曲を聴く度に色んな思い出が蘇ってきました。
うたプリのオタクに本格的に落ちたきっかけであるQUARTET★NIGHT。当時学生だった私は部活の試合への送迎車内でいつもこの曲を聴いていました。なんかめちゃくちゃ自分が強くなれた気がするんですよね。この曲をはじめて聴いた時雷に打たれたみたいだったんです。これだ!って。
最近HE★VENSに落ちた方を沢山見ますが、そんな衝撃とときめきを感じている瞬間が今だとしたら、それはどんなに素敵なことなんだろうと思います。
人間関係で辛くなった時。夢追い人へのsymphonyを聴きながら田んぼの畦道を泣きながら帰った夜を思い出しました。
『泣きたくなったらいつだって泣いてもいい』と歌う優しさにいつも救われていました。
Sanctuary。あの頃色々としんどいことが起きすぎて心の支えにしていた曲。『哀しき思いも涙も経験も 笑顔への道標だから』という歌詞が何よりも何よりも支えになりました。
Shining Star Xmas。先行試聴を聴きに、魚臭いアニメイト(地元がバレる)に寄ったことを思い出しました。ドキドキしてワクワクして、大好きな曲のひとつになりました。
マリアージュ。ALL STAR AFTER SECRETの発売記念ポスターの写真を撮りに、駅構内を探し回ったことを思い出しました。
あの時私の隣で蘭丸のポスターを撮影していた、キャリーを引いていた女性は、まだうたプリに居るのかな。劇場版見てくれたのかな。
BLOODYSHADOWS。ブログだけかと思ったら発売日にプリツイがいきなり稼働したんだっけ。『本当にレンくん来てくれた!』と喜んだ深夜0時を思い出しました。本当に嬉しかった。
WAS!!。まさかのアニメ4期グル曲にもう一曲が追加。
歌詞で泣いてメロディで泣いて、応援してきてよかったと噛み締めたことを思い出しました。あの日は雪の積もる寒空だったけどめちゃくちゃに胸が熱くなった1日だったなぁ。
FLY TO THE FUTURE。試聴を聴いたのはバスの中で、涙を堪えるのに必死だった。夏は渋谷までポスターを見に行って、結局人生で1番買ったCDになりました。一生忘れられない神戸での大合唱と8000人の静寂はオタク人生における宝物。
(2番目がウルブラ、3番目がゴッズ…)(察して)
いつも私の人生の傍には彼等が居ました。
彼等の歌がありました。
プリンスが、プリンスの歌が傍にある毎日は、今思い返すと、辛かったことも楽しかったことも、全てをキラキラと彩ってくれていた気がします。
だってアイドルってそういうものだと思うから。
毎日を頑張る理由で、目標で、楽しみで、支えで。
そんな純粋な『好き』という気持ちを、彼等の音楽を聴きながらじわじわ思い出していました。
スクリーンの向こうでスポットライトを浴びる彼等は、私が愛してやまなかった、渇望していた輝きで、いのちでした。
ファンとしての義務とか、公式の方針とか、情勢とか、それらを全部削ぎ落として、純粋な『好きだ』という気持ちを、ときめきを思い出すことが出来ました。
やっぱり大好きだなぁ。
私はやっぱりうたプリが、プリンスが、好きなんだなぁ!
正直オタクをやっていくのって、めんどくさいし、しんどいこともあるじゃないですか。
顔も見たことの無い匿名の相手の心無い言葉に勝手に憤慨したり、公式のどうしても理解できない運営方針に疑問を抱いて勝手にモヤモヤしたり。
全部全部自分勝手な感情ではあるんですけど、思い入れが強い分、この感情とはずっと向き合っていくんだろうなと思っています。
今回の劇場版、私にとっては楽しいことばかりではなく、自分勝手にではありますが、公開直前までナーバスな気持ちになることが多かったんですね。
本当に私はマジLOVEキングダムを楽しめるのか、不安で仕方がありませんでした。
でも今やほぼ毎日入国を繰り返す日々を送っています。
それはひとえに、こんなに素晴らしい映像を作って頂いた制作陣の方々、長年キャラクターに命を吹き込んできたキャスト陣、安心と信頼のElements Gardenなどなど、うたプリに関わる多くのクリエイターの方々のお力によるものです。
こんなに凄いものを打ち出してくれてありがとうございます。
またひとつうたプリが新しい歴史の扉を叩いたなぁと勝手ながら誇らしい気持ちでいっぱいになります。
そして今まで、無印時代から、ずっと支えてきてくださったファンの方々が居たから、私は今こうしてプリンスに出会えているという事実を噛み締めています。
もううたプリを卒業したかもしれなくても、まだ現役でプリンセスだとしても。
9年前、広い世界に生まれた小さな灯火を、彼らの歌を、見つけてくれた・愛してくれた・大事に大事に育ててくれたおかげで、今の彼等が輝けているんだなぁと改めて実感しています。
こんな片隅のブログだけど、もし興味本位でそんな方が覗いているのだとしたら、本当にありがとうございますと伝えたい。
わたしもそんなファンになれるといいなぁ。
そうしてまた新しい誰かが、大好きなアイドルの歌に魅せられてときめいてくれたなら、どんなに、どんなに素晴らしいことなんだろう。
私はこれからもずっと応援したいです。
やっぱりプリンスが大好きだ。
より一層その気持ちを強めてくれたマジLOVEキングダム、ありがとう。
プリンスを愛してきた全ての人に、今まさに愛している全ての人に、一度は見てもらいたい映画、いえ、ライブでした。
今SNSでは沢山の感想が溢れているじゃないですか。
神絵師によるプリンスたちの絵につくふぁぼ数もなんか旬ジャンルみたいになってるし…
曲もキャラも知らないなんて人が涙を流すほど感動してくれてるし…
いやまず先週比120パーセントってどういうこと?
HE★VENSの楽曲がものすごい勢いでダウンロードされている。
あんなに初動が振るわなかったスペシャルユニット楽曲が、沢山の人の手に取られ始めている。
セットリストを収録したCDがオリコンデイリー1位を取って速攻品切れした。
都心はチケットが取りにくいほどの盛況っぷり。
都心から離れたあの劇場でもいまだ客足が途絶えない。
口コミが口コミを呼び、今日も沢山の人がプリンスのライブに足を運んでいます。
信じられない。
すごいことが起きてる。
こうなって欲しかったと望んでた人間が今一番世の中の潮流に追いついていけてません。
毎日誰かが新しくプリンスに魅せられている。
本当に有難くて、嬉しくて、幸せだ。
私が今までを愛した歴史は、今まさに沢山の人を魅了する彼等の輝きに組み込まれているんだろうか。
それはちっぽけなものかもしれないけれど、なんて光栄だろう。そうだといいな。
そしてそうだとするならば、私はこれからの未来も、声を枯らして、力いっぱい手を叩いて、大好きな彼等へのアンコールをやめないんだろう。
マジLOVEキングダム、ありがとう。